アメブロを読み漁っていた
10代の頃、ブログが好きだった。
経路検索すら使えないように携帯に制限をかけられていてSNSももちろん使えない中、アメブロにはアクセスできた。
きゃりーぱみゅぱみゅ結婚の文字を見てなんだかブログを貪るように読んでいた時の気持ちを思い出した。
タトゥータイツに3Dもりもりのネイル、フリルやパステル、チェリーのピアス、シースルーソックス、国旗柄のスカート、チョーカー、ボディーファンタジーのコットンキャンディーの香り、垢抜けとは程遠いけど本当にみんな好きなものを着てそれぞれが全然違っていて可愛くて面白かったな。
きゃりーぱみゅぱみゅのうぇいうぇいブログを始めとして菅野結以ちゃんや九条ライチさんやAMOちゃんなど色々なモデルさんのブログを夢中で読み漁っていた。
田舎で閉鎖的かつ保守的なものや人にばかり囲まれていた自分にとって、色も組み合わせも自在に操って自分を表現している人達が自由で眩しく思えたし、対照的にとりとめもない事でも半径10メートル外に居る人達の考えている事やポリシーに少しでも触れられる事に喜びを感じた。
世界にはカラフルでかわいくて美しいものも、反対にカオスなものも信じられないくらい暗く憂鬱なものも溢れているんだとワクワクしていた。
大人になって自分のスマホでインスタもTwitterも見放題になってそれはそれで満足だけど、他人からの横槍やコミュニケーション的役割などのノイズ無くその人自身の世界観を楽しめるのはブログかもしれないなと思う。
現在の私はというと、今更ながら南条あやというネットアイドルの存在を初めて知り、久しぶりにブログを読み漁っている。10代の私が読んだらきっとかなりハマっていたと思う。大変な状況に反して妙に軽快な文章が面白い。死に様まで本人らしいのっていいな。
私もなんだかんだ桜の時期に人生を終える事になりそうで、軽快な文字を追いながら「どうか桜が散る前に私の事も絶対終わらせてください」と願っている。 ブログは好きだ。